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『告ハラ』って何? どうして起こる? 男女別「脈あり脈なしサイン」の見極め方を婚活アドバイザーに聞く(ラジオ関西)

意中の相手が自分のことをどう思っているかは誰もが気になるもの。最近では、相手と関係を築かず、相手の気持ちを全く確かめないまま突然思いを伝えるハラスメント「告ハラ」という言葉が登場するなど、「脈」の見極め方、作り方は何かと話題になっています。


気になる相手にとって自分は恋愛対象かどうか、つまり「脈」があるのかないのかを見極めるポイントはどこにあるのでしょうか? 神戸で15年以上婚活をサポートする結婚相談所「マリッジマネジメントセンター」の代表・自念真千子さんに聞きました。

 自念さんによると、「脈アリ」を示すサインは男性と女性で大きく異なるといいます。男性にその気がある場合のサインは基本的にはわかりやすいそうで、頻繁に連絡を取る、食事に誘う、相手に何度も質問をするなど、自分からどんどん働きかけることがほとんどだといいます。逆に、脈がない場合は、会っている間の態度がどれだけ優しくても、自分からは相手に行動を起こさないことが多いそう。

 また、男性の場合、どれだけ女性からアタックしても、周りからの勧めがあっても、本人の好みにマッチしなければ、「脈」を作ることは難しい場合が多いといいます。男性は、本能的に恋愛対象を「こんな人」「ここからここまで」と決めていることが多く、女性の想いに応える、という形での恋愛成就は珍しいそうです。

 一方、女性の場合は、その気があるかどうかを見抜くことは、さらに難しいといいます。特に30代以上の女性の場合、自分から相手に積極的に働きかけるという人はまだまだ少なく、本人の中では相手に好意があったとしても、それを表に出さない奥ゆかしい人も多いのだとか。

 また、男性に比べて「断る」ことが苦手という人も多いため、デートに誘われたらその気がなくても行く、行ったら行ったで楽しそうに振る舞うという、結果的に「思わせぶり」とも捉えられかねない態度を取ることもあるといいます。

 ただし、女性の場合は、男性とは違い「脈」を0から作ることも可能なのだそうです。初めは全くその気が無くとも、何度も食事に誘い楽しい時間を積み重ねたり、長期間アプローチを続けることで「こんなに私のことを思ってくれるんだ」と感じ、段々と相手に好意を持つというパターンもよく見かけるといいます。

 男女それぞれの例を見てみましょう。

――フリーター・Aさん(20代・男性)の場合
学生時代、ゼミの友人に何度か映画館に誘われて応じていたら、「そろそろ付き合ってほしい」と言われたことがあります。僕としては、誘われたから行っていただけだったので、いつの間に「そろそろ」という言葉が出るほどの関係になっていたのかと驚きました。断った後も、頑張って何度もアタックしてくれたのですが、どうしても恋愛対象としてみることはできず、断り続けるうちに連絡が来なくなりました。

――会社員・Bさん(30代・女性)の場合
取引先の男性に「食事でも」と誘われ、付き合いのつもりで何度か応じるうちに、週に何度も連絡が来るようになりました。私にはその気が無かったこともあり、そのうちおさまるだろうとスルーしていたのですが、次第に彼からの連絡を待ちわびるようになっていました。数ヶ月後に交際を申し込まれた時は、大喜びでOKしました。

 自念さんは、最近「告ハラ(=告白ハラスメント)」という言葉が話題になっている理由も、この「脈」の温度感を読み取れない、または読み取ろうとしない人が増えているからではないかと指摘します。自分の思いを相手に伝えることは大切ですが、自分の中だけで煮詰めた感情を一方的に相手にぶつけることは、恋愛の醍醐味を見失っているといいます。自分の気持ちを見つめ、相手の気持ちを推し測る時間こそが、自分を成長させる「いい恋愛」への第一歩だということです。

 「脈」を読み取ることは非常に難しいですが、その読み取ろうとする行為自体が大切な時間のようです。交際前だからこそ味わえるドキドキ感を楽しんで、「いい恋愛」に繋げたいものですね。

(取材・文=村川千晶様)

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