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コロナ禍の婚活最前線 「結婚はまだまだ」と考えていた層が相談所に入会する背景は〜その1(AERA)

コロナ禍で婚活サービスの利用者が増えている。働き方や生活様式が変わった今、婚活スタイルはどのように変わったのか──。AERA2022年7月4日号の記事を紹介する。

コロナ禍で「そうだ、結婚しよう」と突然思い立ち、結婚相談所に入会した20代前半の女性がいる。大学在学中はダブルスクールで勉学に励み、公認会計士の資格を取得した。卒業後に、憧れの大手会計事務所に入社した。

 しかし、その直後に襲いかかったのが、新型コロナウイルス感染拡大の波だった。仕事はほとんどリモートワークとなった。学生時代は目標に向かって努力し相応の成果を得てきたが、社会は思い描いていたものとは違った。

■相談所入会が3割増
 結婚相談所のカウンセリングで「結婚後、仕事はどうしますか」と質問され、「相手が望むなら辞めてもいいです」と答えた。とはいえ、主婦になってどのような生活を送りたいのか、具体的なイメージを持っているわけではない。

「どうしても結婚したい」と強い願望を抱いているのではなく、ただ「一日中家にいるつまらない現状を変えたい、人生を好転させたい」というほうが女性の心境に近いようだ。

 飲食や旅行、さまざまな活動が制限された2年半、婚活サービスの利用者は増加した。リクルートブライダル総研の調査によると、恋愛もしくは結婚意向がある恋人のいない独身者において、27.2%が婚活サービスの利用経験があると回答した(2021年)。この数年、男女とも増加傾向にあるという。

 毎月平均約4千人が入会する結婚相談所のネットワーク組織・日本結婚相談所連盟(IBJ)の21年1月の入会数は、前年同月比(コロナ前と比較して)31.7%増加し、21年4月には会員数が7万人を突破。21年の会員同士の成婚は20年度比で125%と増加した。

 コロナ禍での婚活事情をリポートした『ドキュメント「婚活」サバイバル』(青春出版社)を出版した植草美幸さんが代表を務める東京・青山の結婚相談所「マリーミー」でも会員が増加した。植草さんは次のように語る。

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