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コロナ禍の恋活・婚活事情 「マッチングアプリに望むもの」にあった男女の違い(NEWSポストセブン)

 コロナ禍は、生活のあらゆる場面に影響を与えている。その変化は、「恋活」や「婚活」事情にも現れているようだ。NEWSポストセブンが運営する「マッチングアプリ研究室」が現在恋活・婚活中の20代〜50代の男女、各200人に行ったインターネット調査の結果、コロナ禍を経て、男性90.0%、女性89.5%が、「異性との出会いが減ったと感じている」と回答した。

 そこで注目を集めるようになったのが、パソコンやスマートフォンを通じてパートナー探しができる「マッチングアプリ」である。おうち時間が増えたことで、マッチングアプリデビューした人も多いのではないだろうか。いわゆる「出会い系」は年齢確認をしていなかったり“サクラ”が多かったりするなど危ない面があるとされていたが、運営がしっかりしているマッチングアプリではそうした危険も少ないとされていて、利用者が増えている。

 同調査では、「マッチングアプリについて良いと思うところ」を選ぶ設問(複数回答)に、過半数の男女が「普段出会えないようなお相手と出会える」を選んだ。具体的には、どのような属性の相手を探すことが多いのか。『今すぐ!最高の彼に出会うためのマッチングアプリ恋愛術』(KADOKAWA)の著者・おとうふさんが言う。

「日常生活で出会うとなると職業や年齢など普段関わる人に偏ってしまいがちですが、マッチングアプリには様々な職業や年齢の人がおり、属性が偏ることがありません。また、マッチングアプリによっては好みや趣味が近い人とマッチングしやすい配慮がされています」(おとうふさん、以下同)

 おとうふさんのリサーチによると、最近は男女ともに映画やアニメのサブスク配信の視聴を趣味としてアピールする人が多いという。これも、コロナ禍でおうち時間が増えた影響ではないか、とおとうふさんは推測する。

 では、「マッチングアプリの出会いに求めるもの」は男女で異なるのだろうか。前述したアンケートでは、マッチングアプリの良さとして「たくさんの異性に出会える」を選んだ男性は過半数(50.5%)であるのに対し、女性は45%。女性は「たくさんの異性に出会える」よりも「趣味や興味がある相手を探しやすい」を選んだ人(46.0%)が若干多い。

男性は女性に「友達としての役割」も求めがち

 多くの恋活・婚活サポートを行ってきたおとうふさんは、「サポートする利用者さんと話す中で思ったのは、マッチングアプリの出会いで望むものは男女で異なるということです」と指摘する。

「男性は“趣味が合うかどうか”を、女性は“ある程度趣味が近い”を求める傾向があると言えます。

 男性のほうが好きなものがハッキリしていることが多く、相手にも趣味の理解を求めることが多い。一方、女性は好きなものの範囲が広く、“お互い好きなことをしていきたい”と考える人が多いようです。

 その背景には、女子会という言葉があるように、男性よりも女性のほうが日頃から同性同士で遊ぶ機会が多いことがあるのではないでしょうか。それに対して、友達付き合いの少ない男性は、パートナーの女性に友達としての役割も求める傾向があるようです」

 普段出会えないような相手と出会うことができるのが魅力のマッチングアプリ。ニッチな趣味を持っていたり、日常生活で接点を持つことができないような属性の人と出会う楽しみもありそうだ。「マッチングアプリに求めるもの」の男女の違いを理解しながら利用すると、いい出会いに恵まれる可能性も高まるのではないだろうか。

【プロフィール】
おとうふ/マッチングアプリ専門家。TBS「マツコの知らない世界」などテレビにも多数出演。著書『今すぐ!最高の彼に出会うためのマッチングアプリ恋愛術』はAmazonや全国書店にて発売中。

◆取材・文/吉田みく(ライター)

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